幸せホルモン「セロトニン」を知ろう



幸せホルモン「セロトニン」
効果と増やす方法の
両面からアプローチ

幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」は、精神の安定を司る脳内の神経伝達物質です。そのセロトニンが減るとどうなるか、そして増やすためにできることとは?詳しく解説していきます。

セロトニンって、そもそもなに?
セロトニンが減ると、イライラやうつ症状も

セロトニンとは脳の中では神経細胞の中で作られ、神経細胞と神経細胞のつなぎ目(シナプス間隙)に出されることで働く神経伝達物質です。脳内で自然に生成されます。
気分の落ち込みや意欲の低下、イライラ、集中困難などのうつに関連する症状や睡眠に関連すると言われています。
そのセロトニンとともに三大神経伝達物質と呼ばれるのが、ドーパミンとノルアドレナリンです。前頭前野の中にあり、ドーパミンによって情報伝達をしている「ドーパミン神経」は「学習脳」と呼ばれ、快感と意欲を司ります。
また、ノルアドレナリンの場合は「ノルアドレナリン神経」と呼ばれ「仕事脳」として危機管理と集中力を司ります。セロトニンが分泌される「セロトニン神経」は「共感脳」と呼ばれ、共感や社会性を司っています。
このセロトニン神経が活性化することにより、ストレスによるドーパミン神経やノルアドレナリン神経の過興奮を抑制。脳を落ち着きながらもクリアな状態に保ってくれるのです。

セロトニンQ&A

セロトニンはどうやって増やす?

食事の見直しと運動がカギ

セロトニンを増やすには、食事の見直しがまずひとつ。セロトニンの原料となる必須アミノ酸の「トリプトファン」の摂取が重要で、トリプトファンは体内では生成されません。おすすめは納豆や豆腐、みそといった大豆製品や、ヨーグルト、牛乳などの乳製品です。
もうひとつは運動と日光。太陽の光が網膜を刺激してセロトニンの生成を活性化するとともに、15分から30分程度のリズミカルなウォーキングもセロトニン分泌に寄与します。

➡ セロトニンを増やす方法一覧を見る

 

セロトニンと脳の関係性は?

ストレスや疲労がたまるとセロトニンが減少

セロトニンは、感情や精神に作用する三大神経伝達物質で、自律神経のバランスを整えようとします。しかしストレスや疲労が大量にたまり続けるとセロトニンの分泌量が減り、心と身体に悪影響を与えます。

 

 

セロトニンとオキシトシンの違いは?

2つの分泌が充足感のある生活につながる

人への親近感や信頼感が増したり、ストレスが薄れて幸福感を得られるホルモンが、オキシトシンです。オキシトシンの分泌が高まるような行動を行なうことで、セロトニン神経の活性が起こり、セロトニンの分泌につながります。 つまり、オキシトシンとセロトニンが十分に分泌されると、心の疲れを癒し、充足感のある生活となります。
➡︎ 幸せホルモンってなに?

 

セロトニンはどうすると減る?

不規則な生活がきっかけ

仕事でストレスにさらされていたり、頑張りすぎてしまったり、休みがとれなかったりと、リフレッシュできない環境下にあるとストレスがたまってセロトニンが減っていきます。セロトニンは、規則正しい生活をし、軽い運動や日光浴などをすることで自然と活性化されるものです。

 

 

セロトニン不足になるとどうなる?

睡眠障害やうつ病の発症にも

セロトニンは自律神経のバランスを整える働きがあります。セロトニンが不足すると感情が不安定になり、睡眠障害やうつ病を発症する可能性があります。
セロトニンは脳の機能を健全に保つベースの物質ですが、うつ病では過剰なストレスや過労などが引き金となってセロトニンが減少し、喜怒哀楽のコントロールができなくなってしまうと考えられます。

➡︎ セロトニン不足の症状を見る

 

 

セロトニンが増えるとどんな効果がある?

朝すっきり起きられたり、気持ちにゆとりができます

セロトニンは心身に影響を及ぼします。心のバランスを整え、気持ちのゆとりや心に安らぎを与えてくれます。血圧や呼吸が活発になるため朝の目覚めがすっきりしたり、悲観的な気持ちがなくなります。また、抗重力筋も刺激することから姿勢が良くなるというメリットも。

 

 

薬やサプリは効果あり?

薬やサプリよりも日常の食事から

セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから作られますが、1日に6000㎎以上とりすぎると肝臓に障害が出る恐れがあります。だからこそ、漢方薬やサプリよりも食事でトリプトファンを摂取するのが大切です。

➡︎ セロトニンを増やす食べ物について見る

 

 

 

病気とセロトニンの関係性

セロトニンの低下が
ストレス起因の病気につながる

 

脳の安定を担う脳内物質のセロトニンは、精神安定に一役買ってくれます。しかし強いストレスを蓄積し続けると脳内のホルモンバランスが崩れ、セロトニンが欠乏します。結果、心の病気にかかりやすくなってしまうのです。
ストレス起因で起こる病気が、うつ症状、自律神経の乱れ、パニック障害、不眠症、不妊症など。裏を返せば、これらの病気はセロトニン不足を解消しホルモンバランスを整えることで解決が可能ということです。

 

 

ストレスに起因する病気

 

 

セロトニン量をキープすることが
心の病気にならない秘訣

 

いま注目を集めているのが、セロトニン活性療法です。『脳からストレスを消す整体』セロトニン活性療法は研究を重ね、臨床試験を実地して論文が医学誌に数度、掲載されている科学的根拠がある手技(整体)ですので施術を受けたい方も、施術を学びたい方もチェックしてみてください


監修者

滝本 裕之

監修者 滝本 裕之

セロトニン活性療法協会 代表理事
ひろカイロ整体院 総院長

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