ここでは、セロトニン不足によって起こる症状や原因をお伝えします。
幸せホルモンと呼ばれている「セロトニン」は、不足してしまうと私たちの体や心にさまざまな影響が出てくると考えられています。セロトニンが不足してしまうと、認知機能の低下や疲労感、うつや自律神経失調症といった症状が起こることがあるとされているため、注意する必要があるといえるでしょう。
セロトニン不足に注意するためには、まず「なぜセロトニンが不足してしまうのか?」という点を押さえておくことが大切。そこでセロトニン不足の原因や、もし不足してしまった場合に補う方法についても解説。心当たりのある方は、ぜひこのページで紹介している方法を実践してみてください。もちろん、セロトニン不足が気になっていない人にもおすすめです。
脳内セロトニンが規定量あると、心が満たされ、前向きで幸せな気持ちになります。反対にセロトニン不足になると、悲観的でネガティブな気持ちになり、時にはパニック障害を引き起こす要因にもなります。
神経伝達物質として脳全体に働きかけているセロトニンは、このような気分の調整のほかにも、睡眠・記憶・性欲・社会的行動・学習などの多くの分野に関わりがあるのです。以下に、セロトニン不足によって起こるおもな症状をピックアップしてご紹介します。
セロトニン不足は、同時に「認知の低下」を引き起こすことが分かっています。セロトニンが認知機能に大きく関わっていることが証明されており、セロトニンが不足すると、思考や記憶の整理が上手くできなくなると考えられています。反対に、セロトニンが適切な量脳内にあると、認知機能がしっかり引き出されるのです。
セロトニンはエネルギーの生成に深く関わっているため、セロトニンが不足すると疲労感が起こります。疲労感が起こる原因はさまざまありますが、慢性的に疲労感がある人は、セロトニンの放出による不足が原因かもしれません。
セロトニンは、うつや自律神経失調症の症状と深いかかわりがあると、多くの研究者たちが考えています。
セロトニンの欠乏は気分に影響を与え、うつ、強迫神経症、パニック障害、極端な怒り、不安症、イライラなどが引き起こされるとされています。
セロトニン不足になる原因は、ストレスや運動不足、夜型生活などの不規則な生活などが指摘されています。セロトニンは、脳幹にあるセロトニン神経から分泌されるため、セロトニン神経の活動が活発であれば多く分泌され、活動が弱ければ分泌が減ります。
セロトニン不足の状態が続くと、うつ病を引き起こす可能性があるので、これを避けるためにも、朝起きたら日光を浴び、適度な運動をしましょう。栄養面では、トリプトファン・ビタミンB6・炭水化物を摂取するため、肉・魚・大豆・穀物・果物といった食材をしっかり食べてください。
このような規則正しい生活を心掛けることが大切なのです。
セロトニンを活性化する生活習慣を心掛けることが大切です。大事なのは食事、運動、太陽の光を浴びること。
食事のカギは、セロトニンの生成に不可欠な必須アミノ酸のトリプトファンを多く含んだ食品をとることです。大豆製品(豆腐、納豆、味噌、がんもどき)、乳製品(牛乳、バター、チーズ、ヨーグルト)、バナナを日常的にとることが大事。
また、トリプトファンからセロトニンの合成を促すビタミンB6(レバーやマグロ、未精製の穀物、豆類)や、トリプトファンからセロトニンを合成する際のエネルギー源となる炭水化物(ご飯・パン・麺類、果物、芋)も併せて摂取しましょう。朝に食べるのがおすすめです。
運動はウォーキングやスクワット、体操などもおすすめです。日々の習慣として、深呼吸を取り入れるのもよいでしょう。
これらと合わせて見逃せないのが、「セロトニン活性療法」です。科学的エビデンスが検証されたセロトニン分泌をコントロールする手技で、15分ほどの施術。セロトニン不足から起こる疾病にアプローチできる施術として注目されています。