このページでは、日光とセロトニンの関係について紹介しています。日光を浴びるとセロトニンは増えるのか、またどのように日光を浴びたら良いのかといった点についてまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。
日光を浴びると、脳内ではセロトニンが分泌されます。そのため、セロトニンを増やすために日光を浴びるというのは大切であるとされています。逆に日照時間が短くなってしまうとどうしても日光を浴びる時間が短くなってしまうために、セロトニンの分泌が減ると考えられています。
このように、日照時間の減少による影響のひとつとされているのが「季節性情動障害」「季節性感情障害」と呼ばれる疾患です。これは「冬季うつ(ウインター・ブルー)」とも呼ばれているもので、日照時間が減少する冬になると抑うつ症状が見られるものです。気分の落ち込みや気力が減退してしまう、物事を楽しめないといった症状のほか、過食や過眠、体重の増加などが見られることがある点が一般的なうつ病との違いであるとされています。
日光を浴びる時間とセロトニンの分泌量は大きく関連していると考えられています。
参照元:豊橋ハートセンター|“ウインター・ブルー(冬季うつ)”気のせいではなかった!冬に気分が落ち込む理由とは
(https://www.heart-center.or.jp/rehabnow/4169/)
セロトニンとは、メラトニンの材料となるものです。このメラトニンは脳から分泌されている睡眠ホルモンであり、睡眠や覚醒のリズムやホルモンを分泌するリズムといったものを調整する役割を持っています。例えば、睡眠時間が不足している人は糖尿病になりやすいという点は知られていますが、近年の研究ではメラトニンの不足により糖尿病の発症率が上がるとの報告もあります。
このように、メラトニンは睡眠などさまざまなリズムを正常に保つために大切なものですが、その生成に関わるセロトニンも重要なものであるといえるのではないでしょうか。ちなみに、「夜はメラトニンの分泌量が増える」といわれています。このタイミングに備えて、昼間は日光を浴びることによってセロトニンを作り出すようにしておくのが良いと考えられています。
参照元:大原薬品ホームページ|けんこう名探偵
(https://www.ohara-ch.co.jp/meitantei/vol01_2.html)
セロトニンは「セロトニン神経」によって分泌されるとされています。そのため、このセロトニン神経を活性化させることが大切ですが、ポイントは「日光をきちんと浴びること」と「適度な運動」の2つです。
しかし、なかなか外に出られない事情などがあり屋内で過ごす時間が長くなってしまうと、日光を浴びる機会がなくなってしまいます。さらに家にこもって体を動かさない生活が続くと、セロトニンが不足してしまう可能性があります。
繰り返しになってしまいますが、セロトニンの分泌のためには日光を浴びる・運動を行うという2点が非常に大切です。そこでおすすめなのが、朝に太陽の光を浴びながら15分程度のウォーキングを行うことです。自分が楽しめるレベルの運動を行うのが続けるコツといえるでしょう。加えて、セロトニン神経は「よく噛む」ことで活性化されるともいわれていますので、朝食をしっかりと食べることを意識するのもおすすめです。
参照元:総合南東北病院|心の安定 セロトニンを増やす方法
(https://www.minamitohoku.or.jp/information/minamitouhoku/201411/navi.html)
この記事では、セロトニンと日光の関係をご紹介してきました。セロトニンを増やすことと日光には大きな関係があるため、最近家にこもりがちだと感じている方は、朝のうちに家の近くなどを散歩する習慣を意識しても良いかもしれません。
また、外に出られない時には室内での日光浴でも良いとのことですので、紫外線に注意しながら日光浴をしてみてはいかがでしょうか。いずれも簡単な方法でセロトニンを増やせる可能性がありますので、できる範囲で実践してみると良いでしょう。